竿無し男子の治療記録

竿無し男子の人生記録

性同一性障害の治療情報、恋愛事情、日常など

【戸籍変更手続き】必要書類から申立てフローまで

 

今回は戸籍変更の手続きについて解説していきます。

 

まず、家庭裁判所へ性別の取り扱い変更の審判をする条件は下記の通りです。

 

ア 二人以上の意思により、性同一性障害であることが診断されていること

イ 20歳以上であること

ウ 現に婚姻していないこと

エ 現に未成年の子がいないこと

オ 生殖腺がないこと又は生殖腺の機能を永続的に欠く状態にあること

カ 他の性別の性器の部分に近似する外観を備えていること

 

子宮卵巣摘出が必要になるのは、条件「オ」を満たすためです。

 

また、必要書類は下記の通りです。

①二人以上の医師による診断書1通

②申立書1通(家庭裁判所のHPからダウンロード可能)

③申立人の戸籍(除籍、改製原戸籍・全部事項証明書)(出生時から現在までのすべての戸籍謄本等)各1通

 

 

それでは上記条件を満たし、必要書類を揃え、家庭裁判所に申し立てを行うまでのフローを解説していきます。

 

①二人以上の医師による診断書1通(戸籍変更用)

まず、家庭裁判所に提出する用の診断書を取りに行きます。

診断書なんてもうとっくの昔に取ってあるし必要じゃないだろう、と思っていたのですが、「戸籍変更用」の診断書が別途必要です。

通常であれば、ガイドラインに沿ってカウンセリングを受けてGIDの診断を受けた病院で書いてもらう人が多いそう。

僕が高校時代に通っていた都内の精神科に電話で予約を取ろうとすると、なんと1stで3万円かかるとのこと。高かったので一旦やめました。

 

 

その後、都内でできるだけ安くで取得できる病院を探した所、見つかったのがここ🔻

(1st)早稲田通り心のクリニック

23,650円(初診料+診断書)

 

事前にメールで手術証明書と自分史を先生に送る→診断書完成→病院予約→受け取る

みたいな流れです。

 

10分くらいで終了。自分史を書いていたので、過去についてはそんなに深堀りされませんでした。

1stの病院から紹介されるのが下記2つの病院。都内で比較的予約が取りやすいとのことでした。

・桜和メンタルクリニック

・アマラクリニック

家からできるだけ近いアマラクリニックを選択。

 

(2nd)アマラクリニック

7,450円(初診料+診断書)

 

ここも電話で当日にすぐ予約取れました。

10分くらい簡単に、自分のアイデンティティーについて聞かれました(今更これ意味あるのか?と思いながら適当に回答)。

 

こんな感じで、お金はかかりますがスムーズに診断書取得。

友人から情報収集した所、値段は1st,2nd合わせて3万前後が相場でした。

 

 

②申立書 1通

裁判所のHPからダウンロード可能です。

書き方の記入例等も記載があります。

www.courts.go.jp

「申し立ての理由」の箇所については、幼少期からの自分のアイデンティティーに関して、手術歴、戸籍変更を希望する理由、等について具体的に記載をします。

f:id:transinform:20191114125543p:plainこんなかんじ↑

 

 

③申立人の戸籍1通

出生時から現在までの戸籍が必要になります。

僕の場合、20歳で本籍地を千葉県から東京都に移しましたため、2通必要になります。

実際に市役所や役場に行かなくても、郵送でも可能でした。

 

 

 

 

↓↓

 

いざ上記書類を持って、東京家庭裁判所へ。

18歳で改名した時もお世話になりました。なつかしいいい!!!

 

上記の書類以外に

収入印紙・・・800円分

・連絡用の郵便切手・・・82円×4枚、10円×3枚、2円×5枚(合計368円分)

 

が必要と言われました。

家庭裁判所の地下にコンビニがあるので、そこで購入しました。

 

 

性別変更手続きは「家事事件手続き」にあたるので、番号札をとってカウンターに書類を提出します。

提出書類を確認してもらい、10分もたたずに申請が終了。

 

 

 

それから2週間後、、、

 

 

10月15日付けで戸籍上「女」から「男」に変更!

 

面談があるかと思ったのですが、なし。

申し立てをしてから2週間後に家庭裁判所から電話があり、変更手続きが完了したので書類を取りに来て欲しいとのこと。

 

簡単に変更できました!

おそらく、6年前に改名手続きをした関係かと思います。

地域や担当者によって、フローやかかる日数は異なると裁判所の方がおっしゃっていました。

ご参考までに!!

【髭の生える育毛剤】タイで購入!

 

今回は、タイで買った自分へのお土産のひとつ、通称「髭ローション」を紹介していきます。

 

購入したのがこちら!

"nuhair5" という育毛剤。60ml

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特徴

スプレータイプの男性用育毛剤。(本来は育毛の対象は髪の毛)

手に出して指で髭の周りにぬりぬりします。

匂いはちょっとつーんとしたアンモニアっぽい匂いです。

60mlで3〜4ヶ月分くらい。

 

 

手に入る場所

ローカルな薬局。

大きなデパートの中にあるような薬局や、watsonなどのチェーン店では売っていません。街中にあるこじんまりとした薬局になら基本ありました。

ちなみに僕はパタヤの薬局で購入。バンコクにも売っていました。

 

値段

650バーツで購入。

薬局によって値段は異なるので、何個か探して回るといいと思います。

 

 

効果

あり!!

使用して1ヶ月目にして毛の1本1本が濃くなったというか、太くなった感じです。

これまで1週間に1度剃れば十分だった僕のあごですが、3日に1度は剃らないといけないくらいになりました!剃っても若干青さみたいなのも残ります。

理想にはまだまだですが、このまま順調に塗っていこうと思います。

 

 

また、他の当事者がレビューしている髭クリームは、このnuhair5とブラックポムトンがあります。ブラックポムトンはタイで見つけられなかったのですが、amazonでは購入できるみたいです! リンク貼っておきます🔻 

タイでnuhair5を買い逃したら、こっちを試すのもアリですね。

 

【ガモン個人手配⑯】手術前後で禁止されている事

 

今回は、手術の前後で病院から禁止されている事について書いていきます。

 

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手術前

①ホルモン注射

1ヶ月前から禁止

(タイミングによっては3週間前でも可)

 

②飲酒、喫煙

2週間前から禁止

 

アスピリン、ビタミンE(薬やサプリ等)

2週間前から禁止

 

④手術当日の飲食

オペが午後からの場合、朝6時〜から飲食禁止でした。(水もNG)

 

 

 

 

手術後

①自転車

1ヶ月後〜OK

意外と腹筋を使うので注意!

 

②激しい運動

2ヶ月後〜OK

本格的なスポーツ、タイマッサージ、ジェットコースター、等。とにかく腹部を使いそうな動きは控えましょう。

 

③飲酒、喫煙

1ヶ月後から可能

僕は我慢できずにお酒飲んだら大出血しましたので、絶対に飲まない方がいいです。詳しくはこちら🔻

 

④シャワー、入浴

術後約1週間後に傷口をチェックされるので、許可が出たらシャワーOK!(それ以前であっても防水テープを貼ればOK)

出血している時は入浴禁止です。

 

 

 

 

ホルモン注射に関しては、退院後にすぐでも問題ないそうです。ガモンも打って帰国する患者もいるそうですが、思ったより安くなかったのでやめました。

 

 

上記を守らないと、僕のように帰国後も大出血して大変なことになるので気をつけてください!笑

 

【ガモン個人手配⑮】手術費用+その他かかった合計金額

 今回は、アテンドを付けずに完全自己手配でガモン病院にて子宮卵巣摘出手術した合計の費用を公開していきます。

 

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まずは結論から、、、

 

13泊14日のタイ滞在

 

合計

<<395,270円>>

 

 

かかりました。

 

 

 

内訳を細かく解説していきます。

 

1バーツ=約3.5円

 

①手術費用

・子宮卵巣摘出手術 開腹式(Kamol Hospital)

80,000バーツ(約280,000円)

 

・事前検診代+タイ人精神科医診断書代

5,300バーツ(約18,550円)

 

・海外送金手数料

"Transfer Wise"という海外送金システムを利用

3,000円

 

②フライト代

成田〜ドンムアン空港  ”スカイスキャナー”を利用

24,000円

 

③英文推薦状

「早稲田通りこころのクリニック」を利用

5,400円

 

④食事代

基本ストリートフードやコンビニでの食事

退院後はそんなに食欲が無くてあんまり食べられませんでした。。。。

約15,000円

 

⑤宿泊費

入院中の3泊を除いた10日間の合計

基本安いドミトリーにしか泊まっていないのでこの値段で抑えられました。

14,320円

 

⑥観光費用(交通費やお土産代含)

遊園地に行ったり、パタヤに行ったりしましたが、基本節約旅行です。

交通費も交渉次第でなんとでも安くなります。

約35,000円

 

 

以上です。

 

食事代と観光費用に関しては全て記録していたわけではないので大まかになりますが、5万円を換金して全て足りました。

 

手術費用以外は、事前の下調べや交渉次第でいくらでも安く済ませられます。

過去の記事でそのへん紹介しているので、もし良ければ参考にしてみて下さい。

transinform.hatenablog.jp 

【ガモン個人手配⑭】帰国後に大出血した話

2019年の9月にタイのガモン病院で子宮卵巣摘出手術を開腹式で 受けてきました。

今回の記事では、帰国してからの身体の変化について書いていきます。

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下から大出血

タイ滞在中には全く出血も無かったのですが、術後3週間目にして、下から出血していることに気がつきました。

最初はトイレで拭くときにトイレットペーパーに少量がついているくらいの量。(これはホルを少しさぼった時にもよくありました)

ただ、日に日に量が増していき、ナプキンをしていても朝起きるとシーツが血まみれになる程で、1日に5回はナプキンを変えないといけない生活が4日程続きます。

普通のさらさらとした血というよりも、ゴルフボールくらいのサイズの血の塊がゴロンと出てくるような症状だったので、日に日に不安が増していきました。

痛みはありませんでしたが、外出して血が漏れたら大変だと思ったので、家で安静にすることに。

 

念の為、ガモンの通訳さんに連絡してみると、「術後に出血する人はたまにいるが、不安だったら産婦人科に行ってみるといいかも」との事。

産婦人科なんて絶対行きたくなかったので、1週間様子をみると、日に日に少量になっていき、気がついたらおさまっていました。

 

原因

おそらく、原因は下記の2点だと思います。

 

①飲酒をした

術後1ヶ月間は飲酒禁止と言われていたのにも関わらず、帰国後に友人と1〜2杯ほどお酒を飲んでしまいました。

術後数週間経ってかなり元気だし、まあ少しくらい飲んでも大丈夫だろうと思っていたのですが、油断大敵でした(笑)

 

②ちびっ子と遊び回った

姉が里帰り出産をしていていたので、実家には4歳の姪っ子と、0歳の双子がいました。帰国後は家事育児をかなり手伝っていたので、抱っこしたり、遊ぶときに少し激しい動きをしたりと無理をしてしまったのだと思います。

 

 

 

術後の出血、と聞くと傷口の下腹部からと想像される方がいるのですが、生理と同じで膣から出ます。

子宮卵巣摘出手術の開腹式では、子宮卵巣と膣を切除し、膣上部を縫合を縫合しています。縫合した糸や組織の残余物等が溶けて吸収する過程のことなので、出血自体は自然なことだそう。ただ、術後に激しい運動をすると縫合部分が開いて、出血量が増えることもあるそうです。

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表面上の傷口は完全に塞がっていても、体内では完治するのに時間がかかるので、術後は本当に安静にしておくことをおすすめします。

 

また、僕の場合帰国後に出血しましたが、タイ滞在中に出血する人の方が多いようです。

嫌な気持ちになるとは思うのですが、日本製の質の良い夜用のナプキン等持っていくと安心だと思います。

 

 

 

 

皆さんお大事に、、、!